伊雑宮(H21.4.13)
●伊雑宮(三重県志摩市磯部町上之郷)
伊雑宮(いざわのみや)は、皇大神宮別宮で、式内社・粟嶋坐伊射波神社二座の論社であり、志摩国一の宮でもあります。三重県志摩郡磯部町上之郷にご鎮座。天照坐皇大御神御魂をおまつりされています。創立は、約2000年前の第11代垂仁天皇の御代のことであります。延暦年間(782~806)には、すでに「天照大神遥宮」と称され、他の別宮と同様に祭祀が行われていたといいます。
皇大神宮ご鎮座の後、倭姫命(やまとひめのみこと)が御贄地(みにえどころ=皇大神宮へ奉る御供物を採る所)をお定めになるため、志摩国をご巡行の際に、伊佐波登美命が奉迎して、この地に当宮を創建して、皇大御神の御魂をおまつりしたと伝えられています。
『万葉集』に「御食(みけ)つ国、志摩の海女ならし、真熊野の小船に乗りて、沖辺漕ぐ見ゆ」とも歌われているように、志摩の国は風光麗しく、海産物に富み、古来神宮と朝廷のご料を貢進した地です。特に漁師、海女の崇敬があつく 伊雑宮で「磯守」を受け、身につけて海に入るのが風習となっています。
▶伊雑宮の御神田(おみた)
伊雑宮の南に日本三大田植祭の一つといわれる御田植神事が行われる神田があります。ここで収穫される米は神宮に奉納されます。
▶伊雑宮のご料田で、毎年六月二十四日に行われるお田植は、 香取神宮、住吉大社のお田植とともに、日本三大御田植祭として有名です。 旧礒部九村が毎年輪番の奉仕で、古式ゆかしいく典雅なお田植が行われ、当日は 大変な人出でにぎわいます。
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