賣布神社(売布神社)(H21.4.21)
●賣布神社<売布神社>(めふじんじゃ)(島根県松江市和多見町81)
賣布神社は、出雲国風土記に「賣布社(めふのやしろ)」、延喜式には「賣布神社(めふのかみやしろ)」と記された古社で、遠く神代において御祭神である櫛八玉神が潮の流れの中にあるとされる速秋津比賣神を生命の祖神としてお祀りになったことに始まり、後に植樹の神とされる相殿の3神をあわせ祀られたと伝わります。社号の「めふ」とは海藻や草木の豊かに生えることを意味しています。
元の鎮座地は意宇郡の海辺であり、宍道湖が形成される頃袖師ヶ浦へ、そして潟地が広がって今の白潟ができたころの天正年間(16世紀後半)に、海水の流入口となった現在地へ遷座されたと伝えられています。「白潟大明神」や「橋姫(はしひめ)大明神」とも称され、長期に渡り松江の産土神として崇敬されてきました。中世には広大な神田や、漁業権を保有していた模様で、祭儀には摂社の漁労の神・調理の神である櫛八玉神と関連した、古代神話の国譲りに因む神事が継承されてきました。
主祭神は速秋津比賣神(通称橋姫と呼ばれ水門神、祓門神)、相殿神は五十猛命、大屋津姫命、抓津姫命(樹種神)、摂社神は櫛八玉神(出雲大社の膳神で、漁労神)です。
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コメント
神様のお話たくさんたくさん聞きたいです。いっぱいいっぱい同じ時間を、送ることができますように。願いを込めて。
投稿: あさはた | 2017年5月 9日 (火) 21時02分